南福島ソフトリーグの歩み
3 設立から今日まで
昭和56年に南福島ソフトリーグのスタートとなる話が持ち上がりました。当時行っていた杉妻体協主催の職域団体対抗ソフトボール大会が、種々問題を抱え、中止の方向へ向いていた折、蓮沼昭友元微笑会代表、丹治秀雄元副会長、そして山ア光彦前会長(当時、杉妻小PTA会長)等が、「地域における、もっと楽しいソフトボール大会をやろう。」と、地区内各町会や愛好者チームへ呼びかけをし、ようやく8チームが集まりました。
団体の名称決定については、、協会や連盟などいろいろありましたが、検討の結果、現在の名称「南福島ソフトリーグ」に落ち着きました。
昭和57年4月に「南福島ソフトリーグ」を設立し、5月には、第1回大会を開催しました。参加チーム数は8チームでした。
大会の運営については,当初より、杉妻体育協会、杉妻学習センター、杉妻小学校、さらに杉妻地区各町会の絶大なご支援とご協力があります。
南福島ソフトリーグは、「自分たちによる自分たちのリーグ運営を」を合い言葉に、会場準備、グランド整備、審判担当など、すべて各チームに割り振られ、すべて自前で行ってきました。
年間の予定としては、3月に定期総会、5月に春季大会、7月にオープン大会、8月に秋季大会、1月にボウリング大会や新年会を行います。
各大会の開幕戦は日曜日、荒川運動公園で10試合近く消化し、翌日からは,杉妻小学校のグランドで7時20プレーボール、ナイターで行います。試合数は年間100試合にも及びます。
ソフトボールの試合だけでなく、毎日利用している杉妻小学校の除草や清掃をも計画的に行っています。
平成5年には歴代最高の21チームが加盟しました。チーム数が多いときは、A,B,Cの3ブロック編成で行ってきましたが、平成12年には15チームとなり、A,Bの2ブロック制で行ってきました。大会が終わると、Aブロックの下位3チームとBブロックの上位3チームを入れ替えて次期大会のブロック編成とします。
平成3年に創立10周年、平成13年に創立20周年を迎えた「南福島ソフトリーグ」は、平成19年には、第50回大会を記念し、11時間にも及ぶ50イニングのマラソンソフト大会を開催しました。
併せて、19年から,子供たちにもナイターで行うソフトボールの楽しさを味わってもらおうと、夏休み中に、少年ソフトボール大会を開催しています。
平成21年には、ホームページを作成し、試合の結果などを随時アップし、選手の皆さんへの情報提供を行っています。
平成22年は、試合会場の杉妻小学校が耐震工事に入り、校庭の南西部分が駐車場となったために、グラウンドのラインを引き直し、レフト側にボールが行きにくくしました。 平成23年3月11日、未曾有の災害をもたらした、東日本大震災と原発事故が起きました。南福島ソフトリーグは、春の大会、オープン大会、少年ソフトボール大会を中止にせざるを得なくなりました。ただ、秋の大会だけは開催したいと強い意志で準備を進めて参りました。その結果、開催できることになり、記念行事としてホームラン競争も行い、選手、役員、審判、全員で喜びを分かち合いました。そして、平成23年11月6日(日)に創立30周年式典を行い、創立から21年間会長を務めてこられた山ア光彦氏を特別表彰しました。
平成24年以降、各チームはチーム構成に苦労するようになり、それまで南福島地区に在住、在勤としていた選手要件を緩和し、広く選手集めが出来るようにしました。その結果、若い優秀な選手が集まり、各チームはレベルアップが図られました。投手は速球派が多くなり、振り遅れた打球は近隣の幼稚園のガラスを割る事が多くなりました。
少年ソフトボール大会は順調に回を重ねてきましたが、参加費はなく、メダルなど賞品費がかさんだことから、予算編成が難しくなりました。そこで、財団法人東邦銀行教育・文化財団に申請し、平成24年度から3年間、10万円×3年、計30万円助成していただきました。平成29年にはふくしんこども応援賞に応募し、10万円の助成をいただきました。
平成28年からは、2020年に東京で開催が決まったオリンピックの野球・ソフトボール競技を福島市のあづま球場で開催してほしいと、民間の団体として、南福島ソフトリーグが中心となって、誘致委員会を結成し、誘致活動を行いました。誘致が決まってからは、復興五輪を盛り上げる活動を行ってきましたが、あづま球場の試合は、後述のコロナ禍のため、無観客で実施されました。
平成29年の第70回大会においては、70回記念プログラム「投」を実施し、送球技術のレベルアップを図りました。
平成30年からは、少年の大会も含め、大会の様子や選手の好プレーを写真に納め、写真展を4年連続で開催しました。
令和2年、世界的に新型コロナウイルス感染が拡大し、春の大会、第75回大会は中止にせざるを得ませんでした。しかし大会開催の熱望は強く、感染予防対策を講じながら、7月のオープン大会から開催しました。第76回大会の表彰式は、懇親会を実施せず、校庭で行いました。コロナ感染拡大は収まることなく、令和3年の秋の大会、第78回大会は、福島市が「まん延防止等重点措置区域」に適用され、学校開放事業における校庭の使用自粛が要請されたことから、9月の試合が10月に順延されました。
令和3年11月6日(土)に創立40周年記念事業を行い、28年間という永きにわたり、事務局長としてリーグを支えてきた赤間精一氏を特別功労者として表彰しました。
創立40年を迎えた南福島ソフトリーグは、スポーツを通し、親睦を深め、互いに連携協力し、且つ、技術の向上を目指し、楽しいソフトボール大会を今後も継続して開催してまいります。
令和3年11月6日
南福島ソフトリーグ創立40周年記念事業実行委員会
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リビング福島 2017年11月11日号